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由来 と 霊験

 上総寺開設僧である吉岡宗観師が大本山で修行中に廊下を歩く度に、足が止められてしまう不思議な部屋が有り、何度も起こるこの現象を不審に思い、この部屋を調べると破損した不動明王像が放置されていた。

 破損した不動尊像から出ているすざましい霊気に驚き、この不動像の由来を調べたところ
「この仏像は鎌倉時代に作られ、地元の代々続く名主に伝えられたもので、大切に奉られていたが誤って破損してしまい、補修せずに土蔵に仕舞った。
それから、家運が急速に衰退し始め、お不動様のお怒りだ・・と恐ろしくなり、大本山に置いていったもので、補修されることもなく、長年放置されていた」ことが判明。

 吉岡法師は破損していた不動明王像を仏師に依頼した。
 ところが、この仏師は恐ろしくて自分では無理と1年も放置し3ヶ月も寝込んでしまっていた。
何とか日本中の仏師を捜し依頼したが、やはり1年近くかかってしまった。
 補修に4年もの歳月が費やされてしまったが、大本山に蘇った仏像の拝領を願い、強い力で導かれるかのように、吉岡法師は一人で不動明王像の開眼供養を行いました。
 改めて、不動明王像に向き合いうと圧倒される霊気に身が竦み、身動きできず、強烈なお叱りを感じ、あまりの恐ろしさに、ひたすらお経を念じ今まで放置されていたことをお詫びした。

 その日より、度々お不動様に厳しく叱られる霊夢を見るようになったそうで、
「吉岡法師はお不動様に叱られている、この不動尊像のお力は恐ろしい故に決して粗末に扱ってはならんぞ・・・いいか・・決してお体に触るでないぞ・・」と周りの人々に常々言っておられた
 また、ほとんどの方がお不動様に向かい合い、目を合わせると鋭い眼光に射すくめられ、あまりの恐ろし形相に・・・お不動様に怒られた・・叱られた・・・と感じることから、お叱り不動様と言われるようになりました。

(このような経緯があり、不動明王像は上総寺のご本尊とお祀りしてからは秘仏として 一般非公開となりました。)